小林建工の家づくり

家ができるまで

三 乾燥

木材は、乾燥に伴い、材の収縮、寸法の狂い、反り、ワレ・ヒビ等が発生します。これは木材の持つ特徴であり、自然な現象でもあります。乾燥していない木材を使用して家を建てたり製品を作ったりすると、完成後に乾燥が進み、不具合が生じる原因となります。では、不具合を生じさせないためにはどうするか。乾燥した木材を使用すれば良いのです。寸法の狂いを考慮して木材を大きめに製材し、乾燥させてから一定の寸法に仕上げ加工します。

生木を加工した場合の欠点

乾燥によって反りや曲り、ねじれ、縮みが生じ、家の狂いの原因となります。生木の状態(水分を多く含んだ状態)で墨付け、加工を行う訳ですから木の中の水分が乾燥すると反りや曲り、縮みが起こることは当たり前のことになります。

乾燥剤を加工した場合

一度狂っている木材を加工しているので、生木より狂いが起こりにくい。 木材は空気中の水分(湿気)を吸収したり吐き出したりしますので絶対に狂わないことはありません、生きている証拠ですね。(乾燥した木材は未乾燥材に比べ強度性能も上がり、寸法の狂いのない、安定した製品)

構造材は木材を購入後、天然乾燥させるために雨ざらしの状態で約半年間以上寝させます。

乾燥させる場合も、天然乾燥に拘っています。無理に乾燥させると木材本来の脂が抜け出てしまい構造的に粘りのない木材になってしまうため、四季に応じた自然での乾燥が建築において一番良いと考えているからです。