施行実績

用語解説

【伝統工法】でんとうこうほう

免震的構造、揺れを各部で逃がしながら地震の力が伝わりにくくした構造、京都や奈良の神社仏閣や先人の知恵を使った昔ながらの建築方法。

【在来工法】ざいらいこうほう

耐震的構造、金物などで揺れに対して力で抵抗する方法。現在の木造軸組構法住宅のほとんどがこの方法で建てられています。

【無垢材】むくざい

自然素材、調湿作用で水分を吸収したり、吐き出したりする。『縮む』『膨らむ』の性質がある、まさしく生きている証。

【集成材】しゅうせいざい

小さな木材を接着剤で繋いだもの、本物の木ではない。

【手刻み】てきざみ

差し口、込み栓、継手など職人自らが手間暇かけて作り上げる。 無垢材を使用し、木目の使い方や木のしわりなどを見て使う場所を考える。

【プレカット】ぷれかっと

工場で生産できる。すべてコンピューター管理、在来工法で集成材などを使う場合もある。

【土壁】つちかべ

湿気調整に優れ、夏は涼しく冬は暖かい。工期が長いのが特徴。化学物質を含んでいない。破棄時にも有害な物質を出さないなど地球環境や健康上、非常にすぐれている。

【クロス貼り】くろすばり

下地に石膏ボードを貼り、その上にビニールクロスもしくは紙クロスを貼る。土壁に比べると湿気調整に劣る。

【乾燥材】かんそうざい

自然乾燥が望ましいが、加工後の木材の動きを最小限にするために大事なこと。

【生木】なまき

水を含んで加工しているので加工後に木材のゆがみ、縮みが起きる場合がある。

【貫工法】ぬきこうほう

柱と柱を横木で貫いてつないだ木造の伝統工法。京都の清水寺でも使われている。構造的な粘りがありそれが建物の倒壊を防ぐことに繋がる。

【土壁工法】つちかべこうほう

貫工法で繋がれた柱同士の間に、竹小舞(細い竹)をシュロ縄で繋ぎその上に土を塗っていく。工程として竹下地→片側荒壁塗り→裏戻し→中塗り(裏表)→仕上げ塗り(裏表)と手間がかかる。

【漆喰】しっくい

天然の空気清浄器といわれるほど調湿機能に優れている。昔から神社仏閣、お城、蔵などに使われてきた。

【発酵土】はっこうつち

発酵させることで、強度が増し剥がれにくくなる。

【構造材】こうぞうざい

軸組・床組・小屋組など、構造上重要な部分に用いられる木材。人間でいう骨の部分。

【込み栓】こみせん

樫など固い木を使って作られている。引き付けるように加工し、込み栓を打つことで木材同士を抜けないように固定する。

【差し口】さしくち

柱と構造材(胴差し)などを繋ぐ場合に使い、込み栓で引き付けて固定する。

【梁丸太】はりまるた

梁丸太(東北地方のなどの雪の多いところで多くみられる組み方)を入れることによって棟の荷(瓦)の重さをバランスよく分散する+α α=その束にも1本1本込み栓を打っているので地震による縦揺れにも対応できる。

【台持継】だいもちつぎ

梁丸太の継ぎてに使われる。縦の荷重に強い。

【蟻掛】ありかけ

構造材に蟻を作り、他方の木材に作った蟻穴に入れる仕口。ねじれや引っ張り及び構造材の狂い止め。

【金輪継】かなわつぎ

おもに桁や母屋、棟木の継ぎ手に使い、一気に継いで上げる事ができる。継手の強度が追っかけ継ぎよりも強い。

【掛矢】かけや

樫のきで作られた大型の槌で、おもに建前時に使われる。大工の源さんの道具(笑)。